ご挨拶 
 児童福祉施設で11年間生活を共にしてきた子どもたちから、私が受取ったものは、家族とのつながり、人と人とのつながりの大切さでした。カウンセリングに関心を持ち学び始めたのも、その子どもたちとのつながりを求める気持ちからでした。
 「カウンセリング的対応が日常生活の中にも実践できれば・・・」という私の願いは、当時から今も変わっていません。松山赤十字病院小児科でカウンセラーとして、たくさんの子どもの心に触れながら社会を見つめてきて、その願いは、ますます強くなってきているといっていいでしょう。
 世代間のズレや価値観の多様化した社会の中で、力強く生きるには「自分を知る」ことから始まります。その自分を表現してこそ他の人からの理解が得られ、生きている実感が味わえるのではないでしょうか。また、他の人に関心を持ち、理解しようとする姿勢は、援助を求める人の大きな支えにつながります。

えひめ親子・人間関係研究所 所長
松山赤十字病院小児科カウンセラー
平 林 茂 代